元保護犬パグのやり直し人(犬)生

何事も全力パグの日常スケッチ

まんざらでもないこと

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ボノがいかに寒さに強いパグであるかを

何度もブログに書いてきました。

うん。本当に強いんだ、ボノは。

 

では、ボノが真冬もずっとTシャツ1枚で

登校するような小学生みたいかと聞かれれば、答えはNO。

 

部屋にボノの姿がないなあと探していたら、

こんなところにいた。

昼寝中の娘の布団の中に潜り込んでいます。

しっかりと暖をとっています。

 

子供は比較的に体温が高く、

睡眠中はさらに体温が上がるので、

隣で寝るととっても暖かいのです。

私はいつも娘の添い寝をして、

暖めてもらっていました。

そうなんだ。

子供の横が1番暖かい場所なんだ。

 

ついにボノもそれに気付いたのでしょう。

ホカホカヌクヌクの場所が目の前にあれば、

いくら寒さに強いボノでもしっかり暖まる。

冬も冷たいフローリングの上で

寝ている訳ではないのです。

 

暖かいのもまんざらでもないね〜♪

なんて思いつつスヤスヤ夢の中。

まるで毛皮の上にダウンを着るくらい

最強の暖の中。

 

私も入れてくれ。

 

 

→お似合いコンビのふたりが織りなす世界

 

男気散歩

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雪が降り積もりました。

部屋の中にいても外がどれ程冷えてるか

体感できる程の冷え込みです。

こんな日は悩みます。

 

さあ…散歩…どうしよう…。

 

プーちゃんの場合は間違いなく全力拒否です。

ボノはどうだろう?

寒さに強いから平気?

でもさすがに雪が積もってて足が冷たいし。

 

ひとまず玄関を出て

ボノがどんな反応をするか見てみよう。

雪にびっくりすることは間違いないだろう。

もしかして大喜び?

それともドン引き?

私は長靴にマフラーに手袋とフル装備で

いざ、外へ!

 

ボノはいつもと同様ドアが開いた瞬間に、

勢いよく外へ飛び出しそのまま雪の中へ突進。

雪の中をズボズボと足跡をつけながら

迷いなく進みます。

 

外気の痛寒さも雪の冷たさもものともせず、

顔色ひとつ変えることなく進みます。

しかもいつでも家に戻る気満々の私を、

グイグイ引っ張って行くのです。

なんという逞しさ。

なんと男気あふれる歩みなのでしょう。

 

世界で唯一、

犬ぞりレースに参加できるパグがここに!

 

 

→寒さにめっちゃ弱いプーちゃんのお話

 

白いクロス

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ボノの毛は全身ブラック…かと思いきや、

実は一部白い毛が混ざっている。

ボノの胸の真ん中に白い十字形の差し毛。

そこだけ白くなっています。

 

ボノは決してお腹を出して寝ることはないので

胸のクロスはなかなかお目にかかれない。

唯一、ボノが座っている時だけ。

いや、きちんとお座りしてたらダメ。

だらしなーくパグ座りしてる時だけ

あの白いクロスがお目見えするのだ。

 

そもそもこの差し毛って

ドッグショーではマイナスのようで。

ふーん、そうなのー。

でも私は差し毛って好き。

個性的でとってもいいと思う。

だからボノの胸の白いクロス

猛烈に気に入ってます。

 

それに常に見えるわけでなくて、

ボノがリラックスしてる時に見えるから、

なんていうのかな…

ボノの安心バロメーター!

このクロスが見えるってことは、

リラックスできてていい状態ってわけ。

 

だから私はいつもボノの白いクロス見てたい。

すんごいひどい座り方してても。

すんごいとぼけた顔してても。

 

 

【食事中は閲覧注意】スーパーゴール

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散歩中に手頃な電信柱を見つけると

ボノは突然もぞもぞと怪しげな動き。

 

ややっ!これはきっと!

 

鼻をプシューッと鳴らして腰を下げ、

足のポジションを探りつつ、

ピタッと止まったその時あれが姿を現します。

 

ボノのウンチはかなりカチカチ。

そんでもってコロコロ。

先代プーちゃんとタイプが似てます。

 

コロコロしたウンチは坂道では転がりやすい。

プーちゃんの散歩ではいつも傾斜の下側で

構えて待つことにしていました。

ボノの場合も同様に下側で構えるのですが、

さらにボノはウンチの後に力強く蹴るので、

運悪くヒットすると、

ウンチが勢いよく飛んでいくことになります。

非常にマズイ状況です。

 

たまたまその日はクリーンヒットして

側溝の上をコロコロ転がっていき、

慌てて追いかけて行ったものの間に合わず、

側溝の網の中に姿を消しました。

 

うおおおおーーー!!!

 

メッシもびっくりな

スーパーゴール決まる。

 

 

→カチカチコロコロに負けられないお話

 

通じてるふたり

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娘とボノと広い芝生の広場のある公園へ。

 

ボノは周りをキョロキョロ見回しながら、

何かを探すように走り出します。

ボノのリードを長く伸ばして、

一緒に走り回る娘。

スピードはボノには敵わないけど、

とにかくボノに必死について行く。

 

ボノは野性を剥き出しに跳ねるように走り、

とにかく嬉しそう。

追いかける娘もキャッキャと声を上げ、

とにかく楽しそう。

 

体力的にはつり合わないし、

息も全然合ってないけど、

全身から溢れる楽しいっていう気持ちは

ものすごく高いレベルで重なってる。

 

なんだかとっても面白いふたり。

 

疲れて家に帰ると

興奮のスイッチはプツリと切れて、

おやつにすら手をつけずにソファでぐったり。

横にはさっきまでオオカミみたいだったボノが

ピタリとくっつきスヤスヤー。

背中がちょうどアームレストになってるし。

 

お互いにまだまだ分からないところが

いっぱいあるけれど、

難しく頭で考えないで

深いところでしっかり繋がりあってる

最強コンビがいつの間にか結成してた。

 

 

→仲良しなふたりのお話

 

【謹賀新年】戦う相手と戦わない相手

あけましておめでとうございます🎍

新年最初の記事はボノがおそらく初めて海を見ただろう日のお話からスタートです。

今年もどうぞよろしくおつきあいください。

 

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ボノが家族になってから初めてのお正月。

2010年となった新年に

ボノと一緒に海を見に行きました。

極寒ではありますが寒さに強いボノのこと、

砂浜を駆け回って喜ぶのではないかと。

 

もしかして、万が一だけど、

歓喜のあまり海に飛び込んでしまったり?

的な不安も無きにしも非ず。

バスタオル持参で保険をかけておきました。

 

車を降りて砂浜へ向かう道は

もう砂だらけになってますが、

何も気にせず進むボノ。

グイグイ行くってば。

そして目の前にドーン!

キタ! うーみー!

 

ボノは目の前に広がる海に

一瞬バウバウッと吠えます。

が、ドドーンと響く波の音に驚きフリーズ。

そしてたちまち

しゅーんと小さくなっていくではないか!

これは戦う相手ではないと悟ったかのよう。

 

ボノにも戦わない相手があった。

 

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うみ怖いッス…

 

→ボノの戦いの相手はこちら

 

メリークリスマス

メリークリスマス!🎄

 

皆さんのところにサンタさんは来ましたか?

我が家の三代目パグ・ピータンのところに

アマゾンサンタさんやって来ました。

 

ジャーン‼︎

鹿肉ジャーキー‼︎

 

完全無添加なのが安心ポイント。

ピータンは固いジャーキーは苦手だけど、

これは手でパキパキ折れるので、

小さくちぎってあげました。

よほど嬉しかったのか、

珍しくピョンピョン飛び跳ねてました。

(いつも干し芋ばかりだもんね)

良い子は太らないよう少しずつ食べよう。

ちなみに写真は2つ写ってるけど、

1つの値段だよ。

 

 

さて、私の年末はこんなことで

自宅でまったり過ごしています。

どうせコロナだからね。

パグと一緒に家にいるよ〜。

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ピータンに怪我なくてよかった。

でも、ギプスに顔置くのやめて。

 

レインボークリスマス

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2009年12月24日。

ボノと一緒の初めてのクリスマスイブ。

夜は家族でクリスマス会です。

ディナーにケーキにプレゼント交換!

ボノにもスペシャルディナーとプレゼントが。

 

お昼にブッシュドノエルの

スポンジ生地を焼いて丸め、

丸太の部分だけ作っておきます。

そして夕方仕事を終え、

娘を保育園に迎えに行き、

帰りに苺を買ってきて、

一緒にケーキの飾り付けをする予定です。

 

娘と帰宅すると何やらリビングは不穏な空気。

ボノはちょっと離れた場所から

しっぽピコピコで迎えてくれますが、

棚の上にあったはずのクレヨンが床に散乱。

明らかにこれは犯行現場です。

 

ボノ、まさか、クレヨン食べたの⁈

 

ボノの口を両手でこじ開けると

口の周りにクレヨンが!

 

ぎゃーっ!

食ーべーてーるーっ!!!!!

 

うっわ!大変!

病院だっ!病院!

でも動物病院は5分前に終わっています。

どうする?どうする?

とりあえず電話だっ!

 

かかりつけの先生に事情を説明するとー

まず、市販のクレヨンに毒性はないこと。

無理に吐かせる必要はないこと。

出来ることといえば、

芋でも食べさせて早く出るようにして下さい。

と、明るく説明されました。

 

電話をきって、ひとつ深呼吸。

そしてサツマイモを輪切りにして蒸し、

ボノに食べさせました。

まあそれはそれは喜んで食べましたよ。

 

それでどうなったかって?

 

クリスマスの朝は

めでたくレインボーなウンチでました。

 

 

→犯人は現場に現れる話

 

 

ホットチョコレート

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12月は近くの森からはらりはらりと

落ち葉が我が家に降ってきます。

風の強い日は落ち葉が大群になって

我が家の駐車場に押し寄せます。

春の芽吹きから秋の紅葉まで、

色鮮やかな光景を見せてくれるこの小さな森が

私はとても気に入っていて、

一年の締めくくりの落ち葉の季節は

なんだか寂しい気さえします。

 

私が庭の落ち葉掃除をしている間、

ボノはリビングでひとり待ちます。

暖かい部屋の中で優雅に日光浴。

窓の外から見えるボノは

お地蔵さんのようにじっとして動きません。

とても気持ちよさそうです。

 

落ち葉掃除はキリがないので、

ごみ袋がいっぱいになったところで一区切り。

ひと仕事終えたからホットココアでも飲むか。

 

リビングではボノがしっぽをピコピコしながら

私を出迎えてくれます。

「ボノ〜いいコで待ってたね〜」

ボノの頭をヨシヨシしたら…

 

あっつっっ!!!

 

ボノがホットチョコレートになってる。

 

 

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太陽熱をほぼ吸収してるボノ

ブラックのコはめちゃ熱になるんだね。

 

 

→プーちゃんもよく焦げる寸前だった話

 

仕事妨害

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さて、仕事すっか。

2階の仕事部屋へ移動開始。

ボノは瞬時に察知して私より先に

シュバババーッと階段をかけ上がります。

 

仕事部屋に入るとあちこちスンスンしてから、

私の足元にあるボノクッションに。

そうです。

ボノはいつも仕事部屋までくっついてくるので

ここにもボノクッションを設置しました。

でもここもサイズ失敗。

ちょっと小さすぎました。

 

この部屋は南向きの大窓があるので、

冬でも日中はポカポカです。

ボノはクッションの上で足をペロペロ。

暖かさに包まれて

お昼寝カウントダウンでしょう。

 

ボノは丁寧にペロペロし終えると、

ムクッと起き上がりパグ座りになり、

鼻を小さくグルグル鳴らします。

ああ、ボノ眠そう。

目が細くなってきた。

 

眠りにつく前のボノは

とんでもなくおっさん顔になります。

いつものキリッとした顔からの豹変ぶりが

なかなかいい味をだしています。

 

この変身の過程は見どころ盛り沢山なので、

ボノの顔から目が離せません。

チラッと見てはクスクス。

またチラッと見てはクスクス。

ひとりにやけて肩を震わせます。

 

ボノは寝ないで私の仕事が終わるのを

待ってる気なのかもしれません。

いつ見ても完成度の高いおっさん顔で

待ち受けてくれています。

 

いや、寝て。

仕事進まんから。

 

 

→仕事がなかなか捗らない理由はこれ

 

ごみ箱問題

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ボノのいたずらは

人がいない時に度々くりかえされます。

いない時にいたずらされるので

現行犯逮捕ができません。

 

特にごみ箱は狙われています。

いたずらされて困るものは元から撤去。

ごみ箱をなくしてしまうのがベスト。

でもね、生活していくのにごみ箱がないのは

ちょっと困るんだわ。

 

だからリビングのごみ箱は食品系は捨てない。

ポテチの袋やチーズの包みも。

ここは食べ物の匂いのしないごみだけ。

 

台所のごみ箱は仕方ない。

ここは唯一食品系のごみを捨てるのだが、

無敵の蓋つきごみ箱に変身じゃ。

これで匂いをシャットアウトさせることで、

台所に寄せ付けないようにするのじゃ。

 

ちょっと背の高いそこそこの大きさの

四角い蓋つきごみ箱を2つゲット。

燃えるごみとプラスチックごみ用。

食品を包装したプラスチックごみは、

洗っても香りが残ってたりするからね。

 

でもごみを捨てる時

いちいち蓋を開けるのはちょっと面倒。

手が濡れてる時だってあるし。

だからここは足踏みペダル式。

これで一気に問題解決だいっ。

ふっふっふーん。

 

早速蓋つきごみ箱をセットして、

スッキリした台所のごみコーナーを眺め、

完成度の高い仕上がりにうっとり。

 

そこへ水を飲みにやってきたボノ。

新しく設置されたごみ箱に気付いたのか、

スンスンと匂いを嗅ぎながら近寄ります。

すると足踏みペダルに足を乗せ

パッカーンとごみ箱の蓋を開けました。

 

…振り出しに戻る。

 

 

→ボノのいたずら、ごみ箱あさりの話

 

距離感

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ボノは常に何かを警戒しているような

緊張感があります。

ボノ自身に油断も隙もなく、

まだ誰も信用できない様で、

よって腹を見せるような仕草はしません。

 

我が家にやってきて1ヶ月。

まだまだ心は完全に開いてないけれど、

かといって全く手の届かない距離に

いるわけでもなく。

緊張感を持ったボノなりの距離感を

キープしています。

 

この距離を少しずつ縮めていければいいなあと

やや気長に構えてあとは待つのみ。

もしボノが横に座っていたら、

目を合わせて優しく話しかけてみたり、

首をこちょこちょしたりして、

こちらからのアプローチは地道に続けます。

 

ボノも大胆不敵かつ

謎のアプローチを仕掛けてきます。

台所で料理をしていたりすると、

ボノがトコトコやってきて

そのまま私の横にいるのですが、

なぜか私の足を踏んできます。

 

ボノの様子を見ると、

何かを要求している風ではなく、

くっついて安心している風でもなく。

なんなんだろう…

ただ歩いて来たら足があった的な?

 

ボノなりに物理的な距離を縮めてくるけど、

これはこれで微妙。

 

 

→膝の上で甘える時はちょっとおもしろい形

 

恍惚の瞳

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あのバーバパパはさ、

ゲーセンのクレーンゲームの戦利品。

旦那くんが見事にゲットしてくれたのだよ。

私のお気に入りだったのだよ。

ボノがかじっていいおもちゃは他にあるのに。

なんでよりによってバーバパパ

 

そうだよそうだよ、この世はいつもそうだよ。

台所にあるお皿、

私のお気に入りばっかり割られるんだよね。

割ってもいい皿は他にあるのに。

なんで?

 

でも私もいけなかった。

そもそも壊されて困るものは出しておかない。

これ鉄則。

 

破壊しだしたらごはんで釣る。

興味をそらしてから興奮を抑える。

これ事後対応。

 

ボノがもう噛みたくなくなる程先に噛ませる。

これ事前対策。

 

ってことで噛みごたえのある

ハードタイプのガムを買ってきました。

これでボノの噛みたい本能を

フル満タンに満たしてあげようぞ。

 

ボノにお座りをさせ、

しっかり落ち着かせてからガム投入。

ボノはスンスンしてから

くわえて小走りでソファへ移動。

走り方からもう喜びが溢れます。

 

それからはもう夢中でくちゃくちゃと噛み、

とろんとした瞳をしながら幸せタイムを満喫。

ああ、ボノは噛みたかったのね。

しかも丁寧に確実に柔らかくしてゆき、

細かく噛みちぎって食べています。

適当に噛んで飲み込んでしまう

誰かさんとは大違いです。

 

どれほど長い間噛み続けたでしょう。

ガムは原型をとどめぬ形に。

ボノは噛み疲れたのかベローンと伸びた姿に。

とろーんとした瞳のままで。

 

 

→ハードタイプのガムでも飲んじゃうお話

 

目覚める破壊神

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さあ、リビングの掃除をします。

掃除機をゴロゴロ転がしてくると

ボノはするするっと逃げていきます。

 

またなんだかわからんうるさいヤツ来た。

アレ何だ?

食べられる?

スンスンスン。

恐る恐る匂いを嗅ぎます。

 

さあ掃除するよー!

みんなどいてー!

掃除機スイッチオン。

ブイーン、ゴオオーーーー。

 

なんだあれ。

うっせえなっ。

あいつ気いらねえ、気に入らねえ。

ボノは掃除機をかわしながら逃げ回ります。

 

クッソォー。

うるせえ、うるせえっ!

ボノは横に転がってたバーバパパに乗っかり

お腹に噛み付きました。

ガララララーッ

 

ああ、バーバパパがあー!

バーバパパがあー!

ビリビリビリーッ

 

3連続KO。

 

 

→やつあたりされるバーバパパのお話

 

俺の出番

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娘は動物番組が大好きです。

番組が始まるとピタリと動きが止まり、

テレビの前で微動だにせず

食い入るように画面を観ています。

 

ソファの上にちょこんと座る娘の横には

ちょっと離れてボノが丸くなっています。

ボノはひとりで寝たいようで、

誰も俺に構うなオーラを漂わせています。

 

さっきまで騒がしかったリビングが

嘘のように静まり返ります。

ささ、今のうちに夕飯を作ってしまおうっと。

 

番組は途中からコーナーが変わり、

田舎で暮らす大型犬の紹介に。

山の麓の広々とした敷地を走り回る姿が、

とても生き生きとしていて、

なんだか羨ましく思えてきます。

 

いいなあ〜。

ボノも広ーい庭で走り回れたら

めっちゃ喜ぶんだろうなあ〜。

ボワワワワーン(空想タイム)

 

番組の主人公ポチくんははしゃぎまわり、

飼い主さんに遊ぼう遊ぼうと誘います。

ワンワンワン!

 

その瞬間、ボノが飛び起き

テレビに向かってバウバウ吠えまくります。

なんだ誰だてめえーコラァー!

バウバウバウバウッ。

テレビの音声が聞こえないので

娘がボノに怒りの制裁。

 

「しーずーかーにー‼︎」

バウバウバウバウッ

「うーるーさーいー‼︎」

バウバウバウバウッ

「きーこーえーなーいー‼︎」

バウバウバウッバウバウバウッ

 

またやかましいリビングになった。

 

 

→ボノのハンパない犬嫌いのお話