あのバーバパパはさ、
ゲーセンのクレーンゲームの戦利品。
旦那くんが見事にゲットしてくれたのだよ。
私のお気に入りだったのだよ。
ボノがかじっていいおもちゃは他にあるのに。
なんでよりによってバーバパパ?
そうだよそうだよ、この世はいつもそうだよ。
台所にあるお皿、
私のお気に入りばっかり割られるんだよね。
割ってもいい皿は他にあるのに。
なんで?
でも私もいけなかった。
そもそも壊されて困るものは出しておかない。
これ鉄則。
破壊しだしたらごはんで釣る。
興味をそらしてから興奮を抑える。
これ事後対応。
ボノがもう噛みたくなくなる程先に噛ませる。
これ事前対策。
ってことで噛みごたえのある
ハードタイプのガムを買ってきました。
これでボノの噛みたい本能を
フル満タンに満たしてあげようぞ。
ボノにお座りをさせ、
しっかり落ち着かせてからガム投入。
ボノはスンスンしてから
くわえて小走りでソファへ移動。
走り方からもう喜びが溢れます。
それからはもう夢中でくちゃくちゃと噛み、
とろんとした瞳をしながら幸せタイムを満喫。
ああ、ボノは噛みたかったのね。
しかも丁寧に確実に柔らかくしてゆき、
細かく噛みちぎって食べています。
適当に噛んで飲み込んでしまう
誰かさんとは大違いです。
どれほど長い間噛み続けたでしょう。
ガムは原型をとどめぬ形に。
ボノは噛み疲れたのかベローンと伸びた姿に。
とろーんとした瞳のままで。
→ハードタイプのガムでも飲んじゃうお話