元保護犬パグのやり直し人(犬)生

何事も全力パグの日常スケッチ

2011年3月11日

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昼過ぎには仕事を終わらせて、

途中のホームセンターでボノのガムを買い、

家へ向かって車を走らせていました。

走行中、ガタンって大きな音とともに

遊園地のアトラクションのように

車ごと激しく揺さぶられて緊急停車。

最初は何があったのかわかりませんでした。

 

目の前のアスファルトの道路が

魔法の絨毯のようにたなびき、

電信柱はこんにゃくみたいにゆらゆらして、

ここで初めて地震だと気付きました。

 

とにかく家へ帰らねば。

家まではあと20分くらいの距離だったので、

安全を確認しながらゆっくり走行。

近くの駅ではビルの中の人が大勢

外に避難していました。

ただならぬ光景でした。

 

家へ帰ってドアを開けると、

ボノが中から飛び出してきて、

私の足元へ張り付きます。

こんなに熱烈歓迎してくれたのはきっと初。

ひとりで留守番していたボノは、

よほど心細かったのでしょう。

 

私の住む街は震度5弱。

部屋の中は特に被害はありませんでしたが、

風呂の中の残り湯が蓋を押し上げて

脱衣所まで溢れてビショビショ。

もしや?と思って見るとトイレも。

 

ニュースを見て事態を把握し、

すぐに娘を保育園に迎えに行きました。

そして電気水道が使えるうちに

ご飯をいっぱい炊いて、

手元に懐中電灯、ラジオ、避難用の靴、

ボノのケージをスタンバイ。

 

私が色々と用を進めている間

ボノはずっと私の後にピッタリとくっつき、

絶対に離れようとしません。

その後の大きな余震の時は

机の下に引っ張り入れましたが、

ガタガタいう音に怯えながら

ギャウギャウと吠えまくっていました。

 

ただならぬ気配を察知して、

吠えたりオロオロしたりトイレを失敗したり。

すっかりボノは怯えてしまいました。

 

→我が家の地震への備えのお話