実はボノは「お手」をしません。
過去に誰にも教えてもらわなかったようです。
ボノは人にかまってもらえずに成長したので、
当たり前のしつけができていなかったり、
社会を知らなかったり、
人とのコミュ力に欠けるふしがあります。
我が家にやってきてから
ボノに「お手」と声をかけるのですが、
常に無反応です。
「お手」を知らないので当たり前なんですが、
本来ならボノのアクション待ちの場面なのに、
ボノはこちらのアクションを待っています。
うずうずした感じで。
「ん?」っていう顔で。
とても集中しているのは分かるので、
きっとすぐに「お手」を覚えるでしょう。
でも先に「待て」を覚えないと
いつまでもウギャウギャ大興奮癖のまま…。
これでは困る。
非常に困る。
だから「お手」はちょっと後回しです。
でも暇そうなボノが近くにいるときに、
「お手」と声をかけてから
チョイチョイっと前足をつついてみたりして、
なんとなーくボノと触れ合いつつ、
ボノの渾身の「ん?」っていう顔を見るのが
私の楽しい日課になっています。
「お手」よりも「ん?」もいいよ!
→つらい過去を背負うボノのお話