夕飯を作り始めるとボノは足元へやってきて、
あたりの匂いをスンスンと嗅ぎます。
自分のご飯を作っているのかと期待したけど、
匂いでそうじゃないとわかると、
なあんだって態度で冷蔵庫の前に座ります。
ボノのご飯はまだまだ後だよ。
時間になるまで待っててね。
ボノはうつむきながら静かに聞いていて、
耳だけピクンと動かします。
こういう時、ボノはあっさり諦めます。
無理に欲しいと要求したりしません。
ただなんとなくソファに戻るよりも、
このままここで待っていようかな位の気持ちで
台所に留まると決めたボノ。
最初だけ目をキラキラさせてたけど、
そのうちどんより細目になって、
やがてダラリと脱力したパグ座りになります。
こうなると胸のクロスが現れます。
さらになんだか眠気に襲われて、
ご飯を待つ緊張感が薄れてきます。
ああ、ここで寝ちゃおうか…
それともベッドに寝に行くか…
こんな時、ボノは困った顔になりますが、
別に困っている訳ではありません。
パグの困り顔は初期設定。
ボノの場合は眠くなるとクシャッとした
困り顔になるのです。
ボノはここで寝ることに決めたようですが、
さっきから冷蔵庫開けられなくて
私は困ってるんですけど!
→プーちゃんはいつも困った顔してたお話