ガタン!
夜、ベッドに入ってウトウトしていると、
リビングから大きな音がします。
泥棒っ!
いやいや、それはないな。
きっと侵入者ならボノが吠えているはず。
これはきっとボノの仕業に違いありません。
電気の消えたリビングは真っ暗ですが、
小窓から差し込む多少の月明かりで
なんとなーく物が見える程度。
プーちゃんの毛色だと
ぼんやり白く発光するのですが、
ボノの場合はすっかり闇と一体化して、
どこにいるのかさっぱりわかりません。
しかもボノは鼻の音が鳴らないので、
全く手がかりがありません。
やはり忍者みたいです。
手探りで照明のスイッチまで進みます。
パチ。
ライトがつくと
ボノはひっくり返ったベッドの横で、
私を見ながらシッポをピコピコしています。
ボノは暗視スコープ搭載してた!
→毛が黒いというだけで…なお話