ボノは勢いよく玄関を飛び出し、
犬ぞりレースみたいに力強く地面を蹴って、
グイグイと引っ張りながら進みます。
道で会うワンコには容赦なくからみ、
家の窓から顔を出すワンコにまで
ぬかりなく喧嘩を売っていきます。
相当に威勢のいいチンピラです。
ワンコがいない道でさえ、
どこからかワンコが来るんじゃないかと、
曲がり角も車のうしろも
キョロキョロ探してまわります。
風の匂いも、落ち葉の舞にも鋭く反応して、
スンスンと鼻を働かせます。
忙しない程です。
柿の実が落ちている道に差し掛かると、
柿を素早く見つけ匂いを嗅ぎに行きます。
スンスンスン…
そして一瞬でガブリとくわえたかと思うと、
そのままくちゃくちゃと食べはじめました。
なぬっ!
これはさすがにいけません。
激しく抵抗するボノの口をこじ開けて、
無理やり柿を取り出します。
食べることに執着し過ぎる故でしょうか。
ボノ、拾い食い癖アリ。
メモメモ…_φ(・_・
坂を下り森の横を通って家へ向かいます。
ガサガサと落ち葉を踏み締め、
スンスンと鼻をならし、
ふと、どんぐりを前に立ち止まります。
そして一瞬の早技でパクリと口に!
なぬっ!
どんぐりも食べるの⁈
→プーちゃんの得意なドリブルのお話