部屋の窓を開け放ち
春の心地よい風を部屋に通します。
私は嵐でなければ、
1日1回は空気の入れ替えをしています。
やさしい風にふわりとゆれるカーテンが
窓辺で日光浴するプーちゃんを包み、
プーちゃんはじっとしたまま
カーテンの裏で寝ています。
しばらくしてからプーちゃんは目を覚まし、
お水を飲みに行きたいのですが、
カーテンの向こうでなぜかたたずんでいます。
白いカーテンの裏にかくれて
鬼が来るのを待っているようです。
プーちゃんがいないなあというときは、
たいていここです。
よくカーテンの裏で固まっています。
だから私は鬼になり、
プーちゃん見ーつけた!
と大きな声をあげカーテンをめくると、
プーちゃんはうつむきながら
おずおずと出てくるのです。
プーちゃんがかくれてたところのカーテンは、
しぶきや目ヤニでいつも黒くなってる。