娘の誕生日には風船をプレゼントしました。
カラフルな風船がたくさん入っているのを見て
大喜びしていました。
母ちゃんは嬉しい。
喜んでくれて嬉しい。
そしていつまでも風船で大喜びしたこの気持ち
忘れないでほしいと願う。
もちろんその後のリビングは
風船だらけになりました。
いくつかは遊んでいるうちにはじけましたが、
部屋中ふわふわ漂う風船の中で暮らしました。
風船っていっても別に口で膨らましたから、
宙に浮かびません。
床でゆらゆらと漂います。
だから実は歩くのに邪魔なんだ。
たぶん同じように思っているだろうボノ。
たまにフワンとやってくる風船を、
疎ましい物を見る目で睨んでいます。
そうだよね、邪魔だよね。
しばしの辛抱だよ、ボノ。
だけどボノの行く道を風船に邪魔された瞬間、
一気にキレて風船に猛攻撃。
乗っかって、踏んづけて、つぶします。
風船は今にも破裂しそう。
やめろ、ボノ!
そいつは危険だ!
ボノの爪で割れてしまうかと思いましたが、
意外にも風船は攻撃をものともせず、
柔軟なボディで難を逃れます。
そしてその後も
何度もバトルは繰り返されるのでした。
→プーちゃんは苦手だった風船のお話